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タダ読みたくて

自作小説「神泊村」を連載しているブログです

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蛇神-喜右ヱ門編 4

 姥様の後につき、社務所から拝殿へと、渡り廊下を渡る。欄干がついた簀子縁(すのこえん)を回り、裏手へと行く。
 拝殿の裏手には、一辺が五間(九・一メートル)の正方形の、さして大きくはない建物がある。
 神泊処。

 欄干のある簀子縁がやはりぐるりと回っている。
 渡り廊下もなく、繋がってはいない。飛び移れそうな距離のところを、欄干が切れた所から、板を掛けて渡るようになっている。どう言う道理かは知らないが、一度神泊り状態に入った神主の躰は橋を外されると神泊処から出られないらしく、神霊が脱け出る迄は外されたままにされる。
 橋の板の幅は八寸余り。
 慣れた所作で、喜右ヱ門が重さを見せずに掛ける。
 姥様は渡らず、脇に逸れ、光希に言った。

「中には既に女(おなご)達が居る。御神酒を供えたならば、すぐに出よ」

 光希は平常の顔で頷き、橋を渡った。
 喜右ヱ門は、縁から降りて草履を履き、橋の下を走る。神泊処の下に来ると、打橋を外し、欄干の切れ目から縁へと上がる。
 すでに光希は遣戸の前に跪いている。その遣戸を流すようにして開けた。
 光希が三方を入れ、追って体を順に入れた。

 遣戸が喜右ヱ門の手によって閉められる。動かず、喜右ヱ門はそこで待機する。
 そこが喜右ヱ門の定位置であった。


 | 目次 | 

別窓 | 第4章 告白→6 蛇神-喜右衛門 | コメント:4 | トラックバック:0
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この記事のコメント

■chachaさんへ
こんばんは☆chachaさん☆
コメントありがとうございますv
毎度ながら土曜か日曜に、お邪魔予定のc.pです(^^ゞ
関東は昨日、今日と寒くなりました。
そちらはどうでしょうか?

光希、エモンへの呼び掛け、ありがとうです☆
えへへ……。
「不思議発見」の最後の山場だと思い、管理人、
二人を谷へ突き落とします(笑)
その落としっぷりをご覧あれ、というところかな(苦笑)


■kazuさんへ
いやん☆こんばんは☆kazuさんv
はしょった部分には、管理人、
酒池肉林の様子かな?なんて思わないでもなかったりしてました(笑)

平安時代を思い浮かべてくれるとはv
さすが(笑)
神社の建物の基本的な外観はその時代からあまり変化ないと思われます。
「古の奈良の都の八重桜 今日九重に匂いぬるかな」
余りにもこの有名な歌、
さらりしとしているのに、百人一首として残っているのは、
歌を聴いた時に人々が想いを馳せたように、
今も昔も、古(いにしえ)への想いは、永遠なのかなv
なんて。言い出したのは、私の好きな歌というだけだったりします(笑)

Kazuさんがドキドキはらはら(ですか?(笑)して下さっているように、
エモンもドキドキする展開が待ってますv


■楓さんへ
よく分かっていらっしゃるw
ここまで舞台を整えましたので、
管理人、すぐに光希を出す訳がありません(笑)
そうなのです。期待……とでも申しましょうか。見えない極限のエロスです(笑)
焦らしに焦らす展開となります(笑)
とは言っても、被写体がどうしても男の光希ですからね~(苦笑)
ひでぶっ、になったら、その部分はさらりと読み飛ばし遊ばして下さい(笑)

説明文が多くて(苦笑)
暫く、エモン主体の第三者的な形式で進んでゆきます(^^ゞ
2007-04-05 Thu 21:44 | URL | c.p #-[ 内容変更]
とうとう、神事を待つ・・・あるいは受けている?・・・
女性と識峰様のいる神泊処に入っていった光希君・・・
すぐに出る?・・・くっくく、出れるわけ無いじゃないの。
ふふっ♡←やばし。汗
そうですか、エモン君、その状態で現場に居合わせることになるのですね。
見えない分だけ妄想が・・・
うああっ
エロスここに極まれりっ←ど変態。
やばしっ!!
ヤクイですよっ!嗚呼やばしっ!!あべしっ←!
それにしても、
何とも言えない独得の世界ですね。
描写が素晴らしいです♪
2007-04-04 Wed 12:44 | URL | 楓 #u2lyCPR2[ 内容変更]
女たちがもう、中にいる・・・・。
光希くん!そうだー!早く出て来るんだ!!!
う・・・うわぁ・・・、とうとう神事の情景が・・・・・
神泊処の描写、凄く分かりやすいですね。
平安時代の好きなkazu。・・・いえ、歴史はどこも好きなんですが←節操なし
簀子縁とか欄干とか、わくわくしてきちゃいました。
寝る前に、その手の本を見ること必至(笑

閉めた遣戸の前で待つ、エモンくん。
中に入っていった、光希くん。
何が・・・、何が起こってしまうのか・・・・
ドキドキわくわくはらはらしながら続きを待ちます!
2007-04-03 Tue 23:24 | URL | kazu osino #7av6LuR2[ 内容変更]
光希が呼ばれた理由、今回の神様は光を嫌うんですね。
そりゃぁ暗闇の中で自由に動けるのは、他でもない光希だけでしょう^^;
それにしても・・・
この神様、何だか危険な感じがしますね@@;
光希の身に一体どんなことが降りかかるんでしょう!?><
エモンくんは何を目の当たりにするのか?
あぁ~~気になる所で終わってますね~~><(笑)

次回、楽しみに待ってます!^^
危険を感じたら逃げるんだぞ!光希!
そしてエモンくん、助けてよ!
2007-04-03 Tue 23:15 | URL | chacha #-[ 内容変更]
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